「君と世界が終わる日に」1話感想【ゾンビもストーリーも超スピーディーでした】※ネタバレ有

日本のドラマでゾンビもの!?チャ、チャレンジング~!!と不安視してたこのドラマ、難しそうなことしてるなという前提で観ればそこまで悪くはなかったのではというのが率直な感想です。ゾンビものって壮大な予算をつぎ込み世界観をとことん作り込むか、リアリティの追及はある程度のラインで妥協&開き直ってB級路線で攻めていくか、どちらかに舵取りしていかないと難しいと思うんですね。つまり中途半端が1番良くない。

日本の今までのゾンビものを考えると前者はちょっと厳しいかなって印象もあるんですが、このドラマはどっちに転んでいくのか、もしくは転がらないまま宙ぶらりんになるのか、どうなっていくのかなってことがとても気になる。

ちなみにもうネットで散々言われてるけど、なんか既視感あるなって展開が多いのでこれは突っ込みながら観るのが正しい視聴スタイルだと理解しました。あと中条あやみが可愛い。零の頃から可愛いと思ってたけどやっぱり可愛い。パステルカラーのだぼだぼトップス着た中条あやみ天使でした。

そんな来美(あやみ)の彼氏である響(竹内涼真)は出勤途中でトンネルの崩落事故に遭いトンネル内に閉じ込められてしまうことに。道路走りながら見えた工場地帯の煙の異常な量&色といい、不自然に蛇行運転する車といい、すでにおかしなことが起きてる予兆はあった。というかドラマとは言え響はよく4日であの崩落現場から自力で脱出できたな。どこの巌窟王かと思ったよ。

そして響は街の変貌ぶりに驚愕。物はしっちゃかめっちゃかに散乱してて、人の気配はまるでなし。ここ、もう少し荒廃の様子を細かく描写して欲しかったなあ…。職場で社長ゾンビと従業員ゾンビに襲われ、自宅に来美が戻っていないことを確認した後、消防署で生存者グループのバイク便のお兄さんに助けられた響。

そこには竹ノ内豊と綾野剛、じゃなかった警察官の本郷(大谷亮平)と等々力(笠松将)を含む10人ほどの生存者が。そして響は初めて自分がトンネルに閉じ込められてるうちに動く死体が横行する世界になったことを知るのです。ちなみにこのドラマのゾンビって、

①噛まれるとゾンビになる
②頭を狙わないと倒せない
③血の匂いに反応
④音にも反応

ということでいいんだろうか。ゾンビもの定番中の定番である内輪揉めを始めるメンバー。そこを響が手作りのアイディアご飯でいい雰囲気にもっていく。超おいしそう!おいしそうだけども!食料は!大切に!食べよう!ちびちびと!私はさ、ウォーキングデッドで小さなジュディスがすりつぶしたどんぐり食わされそうになってるところでもうせつな泣きしそうだったんだよ。お腹が空いて泣いてる幼児にどんぐりよ。過食部どんだけ。マジで食う物ないんだなってもう胸が握りつぶされそうなほど不憫だったんだよ。食料がなくなるってことはそれだけ可哀想なことなのであって、だから頼む、食料は、食料は…大事にしてください…。

夜に消防署にゾンビが押し寄せてきて対応に苦労したので、皆で避難所(学校)に移ろうという話になります。そんなときに近くにいたゾンビに襲われそうになる響。バールでぶん殴ろうとするも、ゾンビといえど人を攻撃することに抵抗があるのかなかなかできない。そしたら等々力が後ろから銃でゾンビをズドン。「無駄な弾使わせんな」

ってうぉぉぉおおおおおい!!
何その至近距離で貴重な弾使ってんねん!!!!
その距離なら銃の持ち手で!!
頭殴るのが!!
セオリーでしょうがあああああ!!

って画面の向こうの相手ですが掴みかかりたくなりました。

結構するっと移動できた避難所は救急車や救護テントがあるばかりで人の気配はまるでなし。一足先に避難所に向かったバイク便のお兄さんもバイクが校庭に残されているのみの行方不明。響は医者やってる来美がいた痕跡(病院の名札)を発見するもののそこには血痕が…。そんなとき冷めてる系女子大生の佳奈恵(飯豊まりえ)が体育館にいた大量のゾンビを校内に放つきっかけをつくってしまう。ゾンビ大暴れ。散り散りに逃げ出すメンバーたちはパニック状態。

すると元弓道部の響が学校にあった弓道の道具を使い、神がかり的な腕前を発揮。遠くに置いた輸血用血液パックを矢で打ち抜いてそっちにゾンビを誘導したり、ゾンビの頭に命中させたりこちらはこちらでやりたい放題。完全にチート。

そしてメンバー内の子供に襲い掛かろうとするゾンビに矢をぶち込む響。それがあのバイク便のお兄さん。自分を助けてくれたお兄さんゾンビ。仲間を守るために響はお兄さんゾンビの頭を射抜くんですね。厳しい現実を乗り越えなければ生き残れないんだと確認させるようなシーンだった。

そう、こういう細かな描写を増やして欲しいのよ!アメリカみたいに予算も時間もかけられないことはわかってるの!じゃあどこでこのドラマのオリジナリティ出すかってもう細やかな心理描写しかないと思うわけ!こんだけシリアスな展開なのに今更B級路線にしようがないんだからもうゾンビ描写は一転集中!人間模様で勝負!にした方がいいと思うわけ!ゾンビ繋いでほくそ笑む滝藤賢一が出てきたけどそういうゾンビ研究に異常な執着を見せてるっぽいマッドサイエンティストはもっと後で登場してもいいの!

ちなみにタイトルは「君と、世界が終わる日に」なの?それとも「君と世界が、終わる日に」なの?なんかもしかして涼真とあやみのどっちかがいずれゾンビになるんじゃないかって思うと、ちょろい私はそれだけでちょっと悲しくなってきます。

なお、ゾンビの勉強したい人はこんな本あるみたいです↓